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【レポート】作品の舞台設定のヒミツが明らかに! / 『チョコリエッタ』上映後トーク


レポート by なんたまサポーター 植森侑子

写真 by なんたまサポーター 岩上拓郎・門倉恵



『チョコリエッタ』上映後には、本作の風間志織監督のトークショーがありました。当日の服装は、当映画祭にちなみ、「寅さんを意識した」と風間監督。ポージングまで披露し、一気に穏やかな空気に包まれトークがスタート。


本作は、事情があり「普通」とはちょっと外れてしまった高校生たちの葛藤や、彼らに「強く生きていけよ」というメッセージを送りたいという思いで製作したということです。


原作は1980年代の設定でしたが、東日本大震災で被災した子供達の“その後”が話題になった時期の2014年の制作だったことから、そのことを絡めたい、と監督から原作者・大島真寿美氏に要望し、物語の舞台が「震災から10年後の2021年」に設定し直されたのだとか。


物語の最初に大胆にも自分の髪をバッサリと切って丸坊主で役に挑んだ主演の森川葵さん、相手役の菅田将暉さんの秘話も飛び出しました。


また、本作の舞台にもなったロケ地の高校の選択理由も明らかに。実は、ロケ地を探していた時にたまたま紹介された場所が原作者の母校でもあったとのことで、偶然が面白い科学反応を起こしたのだといいます。


風間監督は当映画祭のコンペティションでも審査員を務めますが、若い監督たちに、「撮るなら『今』を切り取ってほしい。今ここに生きていてなぜ映画を撮りたいのかを考えてほしい」とメッセージを送り、トークは終了。終始和やかな空気に包まれたイベントとなりました。


本作は、何も言わずにそっと背中を押してくれるような映画で、涙した方も多かったようです。今、観るにふさわしい作品でした。